施餓鬼とは餓鬼道(がきどう)で苦しむ衆生に食事を施して供養すること
ご先祖供養のみでなく「いのちとは何か」を考えることにも繋がります

日蓮大聖人の御遺文に「盂蘭盆御書」(うらぼんごしょ)というものがあります。

『悪の中の大悪は 我が身に其の苦をうくるのみならず、子と孫と末へ七代までもかゝり候けるなり。
 善の中の大善も又々かくのごとし。
 
 目連尊者が法華経を信じまいらせし大善は、我が身仏になるのみならず、父母仏になり給う。
 上七代下七代、上無量生下無量生の父母等存外に仏となり給う。

 乃至子息・夫妻・所従・檀那・無量の衆生三悪道をはなるゝのみならず、皆初住・妙覚の仏となりぬ。

 故に法華経の第三に云く。願わくはこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、我らと衆生と皆共に、仏道を成ぜんと。』


この御遺文では、私たちが今を懸命に正しく生きることによって、
私達の父母も祖父母も、ひいては七代前のご先祖様も仏になることができ、
さらには子や孫、七代先の子孫までも仏になることができると説かれております。

また、人間が持つ霊魂は不滅であり、死んだらお終いという存在ではないということです。
だからこそ、今を生きる私達が仏様の教えにそった生き方をすることで、ご先祖のみ魂も仏になることができるのです。
そして、日蓮大聖人もおっしゃられているように、この行いはご先祖のためだけではなく、子や孫にも影響するのです。
皆様の日々の行いだけでなく、お盆のように大切な行事を共にすることで、お子さんやお孫さんにも正しい生き方を伝えることができます。

ぜひお盆をひとつのきっかけに、仏様の教えであるお題目をご家族皆さまでお唱えください。

8月19日 午前9時より